虫や糸くずが飛んで見える。
明るい所や白い壁、天気のいい日に空を眺めた時に、目の前に虫や糸くずのようなものが飛んで見え、目を動かしても一緒について来る現象のことを「飛蚊症」と呼びます。
目をこすっても、瞬きをしても消えませんが、暗い所では気になりません。
決して珍しい症状ではなく、私自身、この飛蚊症は小学校の低学年の頃からありました。
眼球の中には硝子体という本来無色透明なゲル状の物質がつまっています。
この硝子体はいつまでも無色透明なわけではなく、皮膚にしみや皺ができるように、加齢とともに一部が濁ってしまい(特に近視の強い人は早い時期から)、その濁りの影が虫や糸くずとして認識されるのです。この濁りが加齢や近視によって生じ、他の異常を伴っていない場合は治療の必要はなく、多少うっとおしいと感じますが次第に慣れていきますので問題ありません。
但し、飛蚊症の出現と伴に下記2以下のものが発症している可能性もあるので注意が要ります。
- 生理的飛蚊症(上記にあげた正常範囲のもの)
- 網膜裂孔・網膜剥離の発症
- 硝子体出血(糖尿病性網膜症、網膜静脈閉塞症などが原因)
- ぶどう膜炎
これらの症状について受診される方については、車・バイクを運転しての受診はお控えください。
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