霰粒腫・結膜肉芽腫摘出術

霰粒腫とは

まぶたの中に生じた小さなしこりで、俗にめぼ、めいぼ、めばちこと呼ばれるものです。
麦粒腫(ものもらい)と診断されるも、同じ場所に何度もそれが再発場合には霰粒腫が根底にある可能性もあります。
大きくないものは自然にしぼんできたり、トリアムシノロンの局所注射にて小さくなりますが、6ヶ月以上シコリが残るものや大きさが8mmを超えるものは手術しなければ完治しません。小学生の高学年くらいからは局所麻酔が可能で、10分くらいの手術です。
井出眼科の三戸先生によると、「霰粒腫の原因はマイボーム腺に貯留した分泌物に対する異物反応でしこりができる」といった考え方ですが、私もそれに賛成です。よって貯留物さえ完全に取ればいいということになりますので、嚢胞様組織(本来は正常組織)の摘出はまったく必要ありません。
瞼の裏側から切る場合は皮膚に傷跡は残りませんが、再発の可能性が若干高くなること、術後盗涙現象によりLid wiper epitheliopathyを含むドライアイ様の症状をを生じる可能性がありますので、基本的には行うべきではないと考えております。

埋没法による二重瞼の術後や霰粒腫を放置した場合、しこりが瞼の裏から飛び出して成長することがあり、これを結膜肉芽腫といいます。
瞼の裏にしこりが飛び出しているので、持続的な異物感を生じますので手術しなければなりません。

典型的な霰粒腫です。 今まで他院でステロイドの注射を何度受けても大きくなるとのこと来院されました。

典型的な霰粒腫です。今まで他院でステロイドの注射を何度受けても大きくなるとのこと来院されました。

皮膚側から切開して手術を行いました。
一部睫毛のかけた部分がありますが、再発傾向にはありません。

皮膚側から切開して手術を行いました。一部睫毛のかけた部分がありますが、再発傾向にはありません。

陳旧性の霰粒腫です。過去に何度も再発を 繰り返し瘢痕化しています。「どうしても気になるので切って欲しい」とお願いされました。

術後2週間後でやや赤みがありますが、その後きれいになりました。

術後2週間後でやや赤みがありますが、その後きれいになりました。

本来なら皮膚側から切開した方がよいと考える程大きな霰粒腫です。
「皮膚から切るのはどうしてもイヤ!」の言葉で再発の可能性をお話した上での手術となりました。

本来なら皮膚側から切開した方がよいと考える程大きな霰粒腫です。「皮膚から切るのはどうしてもイヤ!」の言葉で再発の可能性をお話した上での手術となりました。

幸い再発傾向にはありません。

幸い再発傾向にはありません。

手術費用は片眼につき(H21.3.31まで)
1割負担の人で1000円弱
2割負担の人は1500円弱
3割負担で2000円程度であると考えてください

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