光がまぶしく感じる。

光が眩しく感じるのは主に、眼球内での光の通り道である角膜→前房→瞳孔→水晶体に何らかの問題がある時に生じます。
瞳孔に問題がある場合を除けばすべて、外から入る光が問題のある場所で乱反射するために眩しく感じるのです。

Ⅰ 角膜の問題

角膜に傷(角膜びらん)・濁り(角膜混濁)・腫れ(角膜浮腫)がある場合です。
老人環などを除く、ほとんどの角膜疾患に生じますが、コンタクトレンズの不適切な使用やドライアイが原因となることが多いようです。
子供の睫毛内反症(さかまつげ)で角膜に傷がついた場合も「まぶしがる」といった症状を訴えます。
乳幼児の高眼圧(先天性緑内障によることがほとんど)で角膜浮腫を生じた場合でも子供はまぶしがりますので要注意です。

Ⅱ 前房の問題

前房とは角膜と虹彩の前面によって構成されるスペースをいいます。
この前房の中に炎症が生じた場合、前房内に白血球や食細胞が遊離してきますので、これらに光が乱反射してまぶしく感じます。
疾患としては虹彩炎(虹彩毛様体炎、ぶどう膜炎)が原因になっていることがほとんどです。
また外傷性虹彩毛様体炎といって「目にボールが当たった」などで生じるものもあります。
放置すると二次的に緑内障を発症することがありますので医師の診察を受けてください。
内眼手術(白内障手術、緑内障手術、硝子体手術)後の前房内炎症でも生じます。

Ⅲ 瞳孔の問題

何らかの原因で瞳孔が大きくなり、眼に入る光の量が調節できなくなった場合にまぶしくなるのは比較的理解しやすいと思います。
瞳孔が大きくなる原因としては….

  • 瞳孔緊張症(通常片目の瞳孔が大きくなる)
  • 外傷性散瞳(目を強く打った後で瞳孔を縮める筋肉が働かなくなる)
  • 抗コリン剤の内服(同時にピントが合いづらくなる)
  • 内眼手術後
  • 動眼神経麻痺(眼球の動きが悪くなり、ものが二重に見える)
  • 散瞳剤の点眼後
Ⅳ 水晶体の問題

白内障により水晶体が濁れば(とくに皮質白内障)「かすんでみえる」といった症状以外に「まぶしくなる」「車の対向車のヘッドライトが特にまぶしい」といったものも加わってきます。また白内障手術後に「(手術前よりも明るくなったが)まぶしい」といった症状がでることもあります。

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