麦粒腫(めぼ・ものもらい)の治療、霰粒腫摘出

1、麦粒腫とは

俗に「めぼ」「めいぼ」「ものもらい」と称される、瞼の縁にできた小さな痛みを伴う腫れものです。瞼の縁には皮脂腺や涙液中の油を出すマイボーム腺がありますが、そこに皮膚の表在菌が侵入して感染を起こした結果、痛みやまぶたの腫れを生ずるのです。皮脂腺やマイボーム腺が詰まりやすい方、疲れがたまったり、お酒を連日飲みすぎたりして免疫力の低下した人にも生じます。ものもらいと称されますが「はやり目(ウイルス性結膜炎)」とは異なり、人から人へと感染するものではありません。

治療は
侵入した細菌が原因で生じるので、その細菌の増殖を抑える抗生物質の投与が基本になります。市販の点眼抗菌剤(とくにサルファ剤)にて増殖が抑制できるのかどうかは正直疑問です。患者自身の免疫力によって治ることも多いですが、できれば初期の段階で眼科に受診し、抗生剤の点眼及び内服を開始したほうが確実だと思います。放っておくと菌の増殖が強くなり、眼窩蜂窩織炎へと悪化したり、膿が溜まってしまうケースもあり、その場合は膿のある場所を切開する必要が出てくるからです。

ごく初期の麦粒腫。

ごく初期の麦粒腫。画面左の赤い部分に感染を起こしている。抗菌剤の点眼と内服で治った。

痛み出してしばらくたって受診された麦粒腫。

痛み出してしばらくたって受診された麦粒腫。こうなると薬だけでは治りにくい。

穿刺排膿を行い速やかに治った。

穿刺排膿を行い速やかに治った。

2、霰粒腫の治療について

右記をクリックされ、霰粒腫手術のページを参照下さい。

手術費用は片眼につき(H24.3.31まで)
1割負担の人で2000円弱
2割負担の人は4000円弱
3割負担で6000円程度であると考えてください

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