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のま眼科医院
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当院で行っている治療及び手術
ドライアイの精査・加療
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広島の眼科・白内障・緑内障・眼瞼下垂はのま眼科医院

ドライアイは単に涙が少ないというだけではなく、マイボーム腺機能不全(MGD:meibomian gland dysfunction)や結膜弛緩症などの疾患が背景にあれば、点眼薬だけで改善しないケースも多々あります。当院ではその鑑別を厳密に行い、原因別に点眼加療、涙点プラグ挿入正しい温庵やベビーシャンプーにての清掃の仕方の説明を行います。

ドライアイ治療の基本は、原因に応じた治療にあります!

涙の量が少ない場合:点眼治療→涙点プラグ挿入→外科的涙点閉鎖
涙の質が悪い場合:点眼治療・温庵法→マイボーム腺圧迫・瞼縁の清掃
涙の流通が悪い場合:結膜弛緩症があれば手術、コンタクトレンズの修正・中止

病院に行かなくてもできることとして...
角膜の乾燥を防ぐための加湿器の使用(特に冬)と涙の重要な成分である油を出すマイボーム腺内に固まった油を溶かすための蒸しタオルによる温庵をまず行ったほうがよいと考えます。

A、点眼治療
ドライアイの本態は角膜の知覚(感覚)異常にあります。そしてそれは角膜上皮(角膜の一番表層)のびらん(傷)によってもたらされるのです。ヒアルロン酸製剤は角膜びらんを修復する作用を持つ唯一の点眼薬です。今のところ市販されていません。よってごく軽度のドライアイなら市販の人工涙液の点眼でも症状の改善が見込まれますが、それでも改善しない場合はやはり眼科に受診すべきだと考えます。最近では角膜上皮に欠損がなくても、角膜表面のムチンが減少することにより、涙が蒸発しやすくなるといった症例が増えてきております。
いわゆる「デコボコアイ」と称されるものであり、角膜表面に水分を吸着させずらい状態となっています。このような症例にはレバミピド懸濁点眼製剤などが第一選択となります。

B、涙点プラグ挿入
瞼の内側には上下に2つの涙点(涙を鼻に流す管の入り口)があります。ヒアルロン酸点眼にて症状の改善が得られず、かつ涙の分泌の少ない方(体質的なもの、抗コリン剤の内服、睡眠不足)に対して、シリコン製のプラグで涙点を一時的に塞ぎ、涙を貯えるための治療です。糸状角膜炎や上輪部角結膜炎(SLK)といった特殊な病気にも奏功することがあります。プラグは取り外しが可能で、挿入に際しての痛みはまったくありません。但し現行のプラグの若干の問題点として、プラグが自然に抜けたり、涙穴の奥(涙小管)に入り込んでしまったりすることがあります。

涙点プラグ挿入前
(左眼の内側上下に涙点があります)
涙点プラグ挿入後
(白い丸が上下涙点に挿入されたプラグです)

涙点プラグ挿入術は保険適応となっております。

C、外科的涙点閉鎖
かなり重症のドライアイにのみ行われる治療です。
一般的にはシェーグレン症候群やStevens-Johnson症候群などの疾患が適応となります。
涙点周囲の上皮を切除し、十分な熱焼勺を行った後、吸収糸で縫合します。

D、温庵法
涙には3つの成分(水・油・ムチン)があり、この3つがバランスよく分泌されていなければ、たとえ涙の量が十分あったとしても、症状に表れます。温庵法は、このうちの油分を正常に分泌させるための方法です。瞼の赤目(瞼結膜)に近い部分には、マイボーム腺という油を出す分泌腺があります。体質的にここが詰まりやすい方が一定の割合で存在し、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌にも関係しているのではと推測しております。この場合、涙の量は十分でも油成分が足りないためすぐに涙が蒸発し、結果として「涙は出るのに眼が乾いたような感じになる」といった矛盾した症状を感じるのです。マイボーム腺機能不全とも呼ばれます。このような方はそこに感染を起こしたり(麦粒腫:めぼ・ものもらい)、しこり(霰粒腫・マイボーム腺梗塞)ができやすいのも特徴です。温庵法は、異常な閉塞により融点が40℃以上に上昇した、マイボーム腺表層の油脂を溶かすことが目的です。もっとも簡単なのは、絞ったタオルをビニール袋に入れ、レンジで1分温めたものを閉じた瞼の上に当ててやる方法です。アイマスク型の商品も販売されており、値段は張りますが、手軽にできるので当院でも重症の方には購入をお勧めしております。

E、マイボーム腺圧迫
温庵だけでは漏出しないマイボーム腺内に固まった油脂を機械的に外に出す処置です。
大宰府の吉富先生が考案された、「吉富式マイボーム腺鑷子」を用いて詰った油脂を圧迫除去します。

マイボーム腺内に固まった油が透けてみえる
(capping、plugging)
圧迫後に練り歯磨き粉状に出てきた
マイボーム腺内の貯留物

F、ベビーシャンプーにての瞼縁の清掃
マイボーム腺機能不全が遷延化すれば、マイボーム腺周囲にぶどう球菌などの感染が合併し、症状をより悪化させます。このような症例に漫然と抗菌剤の点眼・軟膏を使用し続けるのは耐性菌の増加を招く元凶となり、決して望ましい治療とは思えません。よって常に瞼の縁を清潔に保つことが重要で、刺激の少ないベビーシャンプーを薄めて瞼縁を綿棒で掃除してやることが大切です。

G、コンタクトレンズ装用に関して
コンタクトレンズ装用後に生じるドライアイは角膜に十分な涙液が行き届かないために生じます。すべてのケースでコンタクトを中止する必要はなく、コンタクトレンズのフィッティングやサイズに問題があったり、自分の目に合った種類(ハード、ソフト、使い捨て)の選択をキチンと行えば、人工涙液の点眼を併用しながらの装用は可能です。その見極めは自分で行うのではなく、眼科医に委ねるべきだと思います。

H、結膜弛緩症の手術

 

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